Pentas好きすぎて歌詞全部舐めるように読んだ #Pentas聞いたよ

怒涛の勢いでホロスターズにハマった女。
元々文学部で小説の一言一句について論文で語りつくしたおかげか、はたまたただの妄想癖のおかげか。
好きな曲の歌詞を自己流に解釈することが大好きである。
今回はどうしてもホロスターズ内の初のユニットソング『Pentas』について語りたくなったので、キーボードをたたいている。
ちなみに、前回の記事では「ファンレター書きたい」と言っていたが、まだ勇気が足りず、誰にも書いていない。
 
 

楽曲ついては、公式のMVがある。

 
概要欄には歌詞も載っている。
手厚い、最高である。
 
楽曲を歌うメンバーは
律可
夕刻ロベル
影山シエン
荒咬オウガ
の5名。
ロスターズの大人組と呼ばれている。
 
 

作詞作曲の方について

 
作詞作曲はhalyosyさんという方。
あまりボカロPに詳しくない人間だが、めちゃくちゃ有名な楽曲をたくさん出していらっしゃる方だった。『Blessing』『Paintër』等ホロスターズの皆もカバーしている曲も彼の作詞作曲だったと知って感動した。
(ちなみに『Blessing』はホロライブの有志もカバーしている。あれも最高なので、未視聴の方はぜひ聞いてほしい。)
halyosyさんのツイートでは「星々の輝きを観測しよ」と書いていらっしゃった。
ロスターズのオリジナル楽曲。星々。あぁ、最高だなと思う。
 
音楽に詳しい人間であれ、この方が作る音楽の特徴とかいろいろ語られるのかもしれない。
しかし私はその点については全く詳しくないので、最高だと言うことしかできない。
圧倒的感謝しかない。
5人に素敵な楽曲を作ってくださってありがとうございます。
 
 

タイトルについて

 
タイトルについては、楽曲が発表された配信のコメントや、ホロライブIDのイオフィちゃんのリプもある。インドネシア語で「ステージ」という意味がある。
ペンタスはそもそもギリシャ語で「5」という意味があるらしい。五芒星の形をしている花にもその名がついている。その花は英語では「Star cluster(星団)」とも呼ばれる。
はい、もうすでに最高。
花言葉まで調べるととんでもない。「希望がかなう」「願い事」。
マジでとんでもない。
なんてホロスターズの曲にぴったりなタイトルなのか。
ファーストライブという「ステージ」を前に発表された楽曲。
「5」人が歌う星の形をした花。「星団」とも呼ばれる花。
この曲はひとつの彼らとファンの「希望がかなう」姿でもあり、これからの「願い事」へと繋がる想いもこめられている。
 
 
タイトルに含まれた意味がえげつない。
すべてが彼らへと集結されている。
タイトルだけで1000点の意味あいがある。
意味を調べるの大好き人間はっさくはここで死んだ。
 
 
 

歌詞について

ここからは私の妄想が炸裂していますので、あしからず。
ちなみに私は英語ができないので、英語歌詞の訳はグーグル翻訳と超意訳です。ごめんなさい。
 
書いていて気付いた。
あまりにも楽曲作りに詳しくないのでどこがAメロとかなにかとか分からない。
これは書き手の勉強不足。
 
 
 
この曲の歌詞は対比の構図が多い。
「炎天に咲く花冠」と「闇夜を裂く星団」
「低音」と「高音」
「強く抱きしめて」と「緩く確かめて」
「平穏」と「不穏」
「低温」と「高温」
 
そして「僕」と「君」
 
アランさんとオウガさんの低音ボイス、律可さんとロべさんとシエンさんの高音ボイス。
持ち前の歌声と歌詞が合わさって、対比が強く押しだされているように感じる。
この曲の中でも激しいギャップを味わうことができおもしろいのだが、普段の彼らの配信と比べるとまたその対比、ギャップが癖になる。
『Pentas』は大人っぽくて、セクシーで、官能的ですらある。
配信の姿とは全く違う。
歌詞の中で意図的に組み込まれた対比は、彼らの歌声や性格、普段の姿との対比も合わさって、深みを増す。
 
 
この曲は細かいところを読み取れば、何か事情がある二人の恋愛の歌のようにも感じられる。
セクシーな歌い手たちのボイス、星というキーワードが合わさると、SF要素のあるラブロマンスもののドラマが始まりそうな雰囲気もある。
個人的には、「永い未来に愛は無いさ」と律可くんが歌うあたりに、歌を歌うイケメンロボットと人間の少女とのラブロマンスを感じる。
「重力に見つかる迄強く抱きしめて」とか「膨らむ輪郭の果て緩く確かめて」とか、何かオトナな雰囲気も感じさせる。
結ばれることが難しい二人だが、誰にも見つからないようにこっそりと抱きしめあって、大きくなる感情の輪郭を感じ合う…素敵な情景が目に浮かびますはい。
そういう解釈は、個人的には大好きだが、あまりにも妄想がすぎる。
 
 
この曲は全体として、ロスターズとファンのことを歌っている曲として、読み解いていきたい。
 
 
 
「written in the stars」
このフレーズから始まり、このフレーズで終わる曲。
何度も繰り返され、高音や低音、様々なハーモニーで歌われる。
直訳は【星たちに書かれている】だ。
今回の全体の雰囲気に合わせるなら個人的には【星々で綴られている】と訳したい。
これは5人の星たちが綴っている歌である、という感じだろうか。エモ。
 
その星々が綴るものは「炎天に咲く花冠」のようであり「闇夜を裂く星団」のようであるらしい。
「花冠(かかん)」とは、複数の花びらからなる花の器官のことを指す。
つまり、どちらも小さなものの集まりなのだ。
厳しい太陽の下でも負けずに前を向き咲き、指先すら見えない闇の中で照らす。
太陽や月という大きなものではなく、あくまでも花びらの集まり、星々の集まりと表現する。
 
これは彼らが日々重ねている配信の数々であり、ファン一人一人のことなんじゃないかと思う。
何万人と言う数字になってしまえば、大きな塊になるけれど、そこには自分たち(星)をみてくれている一人一人がいる。
その一人一人が見ているからこそ、星々はで綴っていくことができる。
 
冒頭だけで大変エモい。
 
終盤になって、ストレートに「君が観て初めて僕は輝けるから」という歌われてしまうと、胸がギュンと締め付けられる。
思わず、見てるよおおおおおおおおおと叫びたくなる。
 
歌はずっと「僕」はずっと「君」に見られている立場として描かれていく。
 
 
「透き通るレンズの向こう側 今どんな顔してんだろう」
この配信を見てくれる人は楽しんでくれているのかな?と想像している姿が目に浮かぶ。
自分を写すカメラ越し、PCにはコメントが流れていく。
その向こうのファンに想いを馳せてくれているフレーズだ。
 
「覗いて覗いて」のフレーズ以降は、徐々に強気な男な一面をのぞかせてくる。
「狂った部位を戻して」については、望遠鏡の比喩から、もっと自分にピントを合わせてくれというニュアンスだろう。
奥の方まで僕を知って、常識なんて知らない、もっと自分だけを見て。
なんて迫られている。
自己顕示欲のような、独占欲のような。
配信者らしい、我が出る一面。
 
そして観測者である「君」は彼らを「目に捉えた」。
サビでは自分への感情を抱きしめて、確かめてくれと。
 
ガチ恋じゃないのに、ガチ恋にさせられそうな流れである。
さぁ惚れろ!と言っている。
惚れる。しんどい。
 
そんなしんどい時に低音でささやかれる。
俺も君も見てるよって。
ここで急に「俺」って言い出すのはずるい。
少女漫画で主人公の前でだけ口調が砕けるタイプかな?
 
 
囁きからの流れで、ラップパートではかなり「僕」が「君」を見ていることをアピールしてきている。
「空虚でクリアな視界の先 今こんな顔してるよ」なんてもう、まだまだ俺のことを見ろよ、と言われている以外の何ものでもない。
切り抜きやアーカイブ見て満足した?まだ見せてないところありますよ。もっとすごいですよ。
そう畳み掛けてくる。
 
畳みかけはここで終わりではない。
「解いて」からのパートでは、何かの終わりを予感させるようなエッセンスを持たせながら、それでも自分をもっと見てくれ、と言われてくる。
 
いつ、どんな形で、この幸せが終わるか分からない。
でも幸せな思い出はいつでも、ここにあって。
永遠の愛なんてないと分かっている。
終わるときは、ここで…
 
なぁんて、ちょっぴり哀しみが滲む、情緒たっぷりなことを言っておきながら、再びのサビ。
「COSMIC INFLATION」宇宙のインフレーション。
急にぶち上げてくる。
「その表情は世紀の大発見」
こっちをちょっと不安にさせて驚かせて、びっくりした?と無邪気に聞いてくるイタズラっ子の顔が浮かぶ。
(某黒背景サムネのお知らせに通じる匂いを感じた)
 
でもやっぱり、終わりがあることを忘れさせてくれないんですよ。
暑い太陽の下、5つの星たちは。
「燃え尽きるまで目を離さないで」と言っている。
 
 
曲の盛り上がりは最高潮。
感情の盛り上がりも最高潮。
 
そして私がこの歌の中で一番好きなフレーズ。
「宇宙で最も近くて遠い 愛の望遠鏡」
 
ネットという宇宙のように広い場所で、確かにこの5つの星を捉えた。
物理的な距離はとても遠いけれど、心は時にとても近い。
星たちが、自分たちを見てくれている存在を「愛の望遠鏡」と表現する。
愛が伝わっているのだと、感じさせてくれるこのフレーズが一番好きだ。
 
 
 
 
長くつらつらと語ってきたが、本当に最高にいい曲だということしか言えない。
簡単に永遠とか語らないズルい大人。
でもしっかり「君」を見て、愛を感じているよと伝えてくれている。
イラストやMVの演出も大変、オトナで色っぽい。
ぜひ、最近スタートした「スターズこれくしょん」と合わせて楽しんでいただきたい。
 
 
 
 
 
それでなんですが。
もう一つのユニット曲のMVはどこにあるんですか?
私が見つけられてないだけですか?
あの本当にどこに…?